おにぎり握るように愛してくれない?

キラキラした男の子達のこと

Kis-My-Ft2 7th Album 「Yummy!!」感想文

Yummy!!(DVD付)(初回盤B)

Yummy!!(DVD付)(初回盤B)

 

 

2018年のキスマイは美味しい。七人組の、七年目の、七枚目のアルバム。

苦労人アイドルらしい、大人の青春がめいいっぱいに散りばめられたアルバム。全部を聞き終わって、特典も見終わって、本当にキスマイを好きになってよかったなあとしみじみと思ったので以下感想文。

 

◆「You & Me」

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7net.omni7.jp

今年の作品については、「美味しい」というコンセプトよりも「You & Me」というコンセプトのほうが先にあったんじゃないかなあと思う。楽曲(歌詞)しかり、特典映像しかり、あらゆるところでキスマイの視線が私たちに向けられてるんだなと感じた。ちょっとくどいなと感じるくらい。

「繋いだ手はずっと解かない みんなひとつになる」

「同じ時代を今生きてる この奇跡を祝おう」

           - Mr.Star Light

なんていうかね、ぐっとくるんですよね。チョロいオタクなんで。軽率にエモいとか使うべきじゃないと思ってるけど使っちゃう。エモい。同じ時代を生きてる奇跡を祝ってくれるなんてめちゃくちゃ嬉しいじゃん。

アイドルって永遠じゃないな、って昨今のさまざまな出来事で感じることは多々あるけど、キスマイなら大丈夫なんじゃない?って思えちゃうくらいには、彼は私たちの手をとろうとしてくれてて。一緒に連れていくからおいで!って手招きしてくれて。この感覚は今までにあんまり感じたことがなかったんですよね。

いままでがむしゃらに自分たちの居場所とか形とかを確立させようと突っ走ってきた彼らが、ふと振り返ってくれたような気がして。だから私はMr.Star Lightで泣いちゃうんですよ。輝き放つ七つの光に甘い爪痕をくっきり残されてしまいました。

これ以外にも「You & Me」の精神を感じるところは多々あるんですけど割愛!

 

 

◆大人の青春×2

「死ぬまでは成長期」

「挑戦に遅いも早いもない やるかやらぬかそれだけの事」

          - 青春 Don't Stop

「青春~」は、遅れてきた青春をここから取り返していこうとアラサーアイドルが頑張って歌ってる感じがすごい。タイトルだけ聞いたらおっさんたちが寒い曲歌ってんな…ってなるけど(ひどい)歌詞は結構エモい、というかちゃんとアラサーアイドルの青春が描かれている。逆にこんな歌詞を若手が歌ってたらちょっと夢がない。アラサーが歌うからこそ意味のある青春ソング。9回の裏で大逆転サヨナラのチャンスを待ってる崖っぷち感がめちゃくちゃキスマイっぽくて好きです。

 

「友+情を~」は、鈴木おさむ氏作詞。特典映像作品のなかに、北山くんと玉森くんが共演している同タイトルのドラマも収録されている。キスマイとはまったく別の物語の軸を持ってる曲のはずなのに、現実のキスマイちゃんたちとリンクして聞こえてしまうのは、今回の特典映像全体の「フィクションなのかノンフィクションなのかはっきりさせない」というコンセプトの妙かもしれない。

特典の北玉ドラマは、よくぞまあやってくれたなエイベックス!っていうくらいやばい。何がやばいって、目の前で自分の夢をあきらめようとしている作曲家の玉森くんへ北山くんが並べた言葉たちがやばい。作曲家役玉森くんに向けているはずなのに、実感がこもりすぎてて、そこだけノンフィクションなんじゃないかなって思っちゃうくらいのやばさ。北山くんの口から「しんどい」っていうワードが飛び出すだけで、めちゃくちゃ胸が締め付けられてしまったんですよね。

このままずっと続けてていつか花開くかもしんないし
そのいつかを信じ続けるのは、しんどい

でも今あきらめたらあのとき続けてればよかったって
ずっと思うかもしんない。それもしんどい

大人になって年を重ねて
夢を見続けるのはしんどい

でもそれって自分で決めることだろ?

みんなしんどい
生きてくとなにかをあきらめなきゃいけないし
みんな生きていきながらなにかをあきらめてる
みんな

 この「みんな」にはきっと北山くん本人とかキスマイちゃんたちも含まれてるんだろうなあと思うともうダメで。でも現実の北山くんはきっとしんどいなんて言葉を口にしないだろうなあとも思いつつ。ここでもうフィクションとノンフィクションの境目があいまいになっちゃうんですけど、この後の台詞もやばい。

だけど、そんなかっこ悪いところ見せられる
仲間だろ?俺たち

しんどい自分を見せられる、仲間

大人になって夢を見続けることはしんどくて、でも俺たちはそのしんどい姿を見せられる仲間じゃないか、って玉森くんに言う北山くん。果てしなくエモい。劇的にエモい。このあたりで完全にフィクションなのかノンフィクションなのか、境界線が崩壊する。もはや作曲家とかスポーツトレーナーとかどうでもいい。(よくないけど)

アイドルって夢を売る商売だけど、夢を売るためには自分自身がちゃんと夢を見ないといけないと思うんですよ。つまりいい歳でアイドルでい続けることって、究極的にしんどいことだと思うんですよ。でもそういうしんどい姿をさらしてもいいって思える仲間じゃん、って再確認してるように思えてもうだめでした。涙腺崩壊。

そして最後に北山くんが自分の夢をあきらめたときに書いたというメッセージもやばい。

夢破れても

また次の夢見ようぜ!

泣きすぎて嗚咽。と同時に北山くんらしくてこれほんとにフィクション?ってなる(何度目)どこまでもポジティブ。しんどくてもポジティブ。好き!ってなるしかない。

大人の青春、というか、挫折を知った上で続く青春って、味があっていいよなあと想うわけです。

「負けた自分を見せる事で 失った何かを見つけられるかも」

「焦らなくてもいいんじゃない 傷見せあっちゃえばいいんじゃない」

         - 友+情を、くっつけて

キラキラしたアイドルの姿の裏には、私たちには見えない挫折とか苦労とかあきらめたことが沢山あって、その見えない部分を共有してるのは他でもない七人しかいない。アイドルはファンがいないと成り立たないけれど、アイドルとして生きることを選ぶのはアイドル自身で、その選択がなければ私たちは彼らを応援できない。だから、これから先もしキスマイちゃんに、私たちが知りえない挫折とか突然落とし穴に落ちるみたいな最悪な出来事があったとしても、この曲みたいにちゃんと手を取り合って立ち直っていってほしいなあと思う。そういうときにこの曲が七人を支えてくれるんじゃないかなと思ってぐっときたりしました。

 

 

◆ポップさも武器になる

何でもできるオールマイティほど強いものはない。話題の二刀流じゃないけど、打ってよし、投げてよし、走ってよし、の選手って最強で、キスマイちゃんはきっとそうなれると思う。ジャニーズ王道のギラギラしたかっこよさは実証済みだし、バラエティで戦える地力は習得しつつある(と思いたい)し、じゃあ今回みたいなハッピーでポップなイメージもまとえるようになったら、それはそれで結構な武器になるはず。まあそれは他で見れるしいらないよ!ってなったらそれまでだけど、キスマイで全部済むならお手軽でいいじゃん!って思ったりしました!(ただのめんどくさがり)好きなひとのいろんな可能性を見れるチャンスがあるのは嬉しいことですよね、単純に。

 

◆ていうかなんといっても藤北曲

あるじゃん。もうこれだけでオールオッケーじゃん。

汗と汗でもうベトベトな藤北最高じゃん。(語彙力消失)

 

 

というわけで本当は北山くんの入所16周年を祝うポエムを書くつもりだったんですけど、つらつらとアルバムの感想を述べただけになってしまいました。オカシイナー。

でもなんていうか、16年前にジャニーズの門扉を叩いた北山くんの今現在がこんなに楽しくてわくわくすることになってるのって、ほんとにすばらしいことだなあと思う。北山くんが16年間こつこつ積み重ねてきた日々に感謝。北山くんがアイドルやってくれてるおかげで生きてるのが楽しいです。

運命じゃなくて必然的に出会った仲間たちと、まだ見ぬ世界を目指す北山くんとキスマイのことがやっぱり好きだな!と再確認した北山くんの入所日でした。おめでと!

コンサート楽しみだ~!