ふじきた論文2018 ~REAL ME~
※本エントリーは、Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018 Yummy!! you&meのネタバレを含みます※
というわけで、本当はコンサートが全部終わってからじっくり書こうと思っていたのですが、Wink Upのベストコンビ大賞の中間発表がえげつない結果だったのでめちゃくちゃ焦ってこの記事を書いてます。
藤北はやばい。藤北みたいなシンメは、今のジャニーズのなかにはいないと思う。唯一無二。絶滅危惧種。でも藤北みたいなシンメこそ、シンメの王道なんじゃないのか!?と思う。ていうか王道じゃないといけなくない!?だから下位に沈むなんてありえない。圧倒的に他のシンメをぶち抜いてほしい。ていうか圧倒的にぶち抜くと思って余裕ぶっこいてたらこんな事態になってたので本当に心から反省してます!行動は早めに起こすべきですね!微妙に長くなったので、読むのめんどくさい!ってひとは最後だけでも読んでください!笑
で、早速本題。3年前、私はこういう記事を書きました。
この年のふたりがあまりに尊くて、最高で、その軌跡をただただ書き連ねただけの記事。このとき私は内心、これから先、これ以上の藤北事変は起きないだろうと思っていた。だってシンメの片割れにウン十万するギターをイニシャル彫ってプレゼントするひとなんて今までいなかったでしょ!?そしてそのお返しにセルフプロデュースの誕生日サプライズを東京ドームでやる相方いないでしょ!?実際、今年の例のアレを見るまでは、私の中の藤北に関するすべての事象で圧倒的な1位に君臨していたのが、ギター贈呈からの誕生日サプライズでした。
だがしかし。藤北ちゃんはとんでもなかった。2018年、更に上をいくとんでもないダブルコンボをぶちかましてきた。
ダブルコンボその1:藤北屋台
今年のアルバム、Yummy!!初回盤Aの特典映像のひとつに、「本音屋台」というコンテンツがある。以下、エイベックスの内容紹介ブログを引用。
結成当時からキスマイを引っ張ってきた北山と藤ヶ谷。2人ならではの絶妙な距離感も、時にまわりから誤解を生むことがあったり、なかったり。。
そんな2人が屋台で本音を語ります。
Jr.時代のことからキスマイ結成のこと、メンバーのこと、そして果てしない夢の話まで、、、
このお知らせを見たとき私は震えた。どストレートに藤北をふたりきりにするなんてほんとにエイベックス正気か!?と思った。私だったらこんな企画思いついてもどうせ却下になるだろうなってあきらめるだろうし、なにより本人たちの反応が怖いから胸のうちにとどめるだろう。でもそれを実現してしまうのがエイベックスの恐ろしいところだ。
ねえ、みて。まじで屋台で2人きりなんですけど。
そもそも藤北というシンメの距離感は絶妙というか見ていてめちゃくちゃドキドキしてしまうのだ。見てるだけで汗かいちゃう。なんでかというと、MC担当としていろんな人に話を回していく北山くんが、藤ヶ谷くんに話を振るときだけ「どうですか藤ヶ谷さん」って敬語になっちゃったり、それに答える藤ヶ谷くんも「そうですね、やっぱり・・・」って敬語になっちゃったりするのだ。ぎこちなすぎて泡ふくレベル。それまでふたりともタメ語で楽しそうに話していたのに。インタビュアーとその回答者かよ!!って突っ込みたくなるくらい堅苦しい会話を見せ付けられてひやひやする。だけど同時にめちゃくちゃ興奮もする。そしてそもそも北山くんが「藤ヶ谷」っていうワードを発することがあっても、その逆はあんまりない気がする。ていうかない。だからコンサートのMC中にどっちかが名前を呼ぶだけでオタクが沸いたりするのだ。とにかく2人の距離感はめちゃくちゃ不自然だ。でもその不自然すぎるくらいの距離のとり方こそ、2人が築き上げてきたシンメの形の根本にあるブレない軸のようにも感じる。だからこそ、いざ「本音屋台」とかなんとかいってポップにパッケージングされたコンテンツのなかで、ふつうに語り合う2人を見れてしまうのは恐れ多く感じたし、本当に見てしまっていいのかなみたいな不安もあった。
今回の特典映像はすべて、フィクションなのかノンフィクションなのか境界線がはっきりしていないところがひとつの特徴でもある。藤北屋台も例外ではない。
いざそのコンテンツを再生してみると、まず2人で屋台に行くまでの導入が死ぬほどえぐかった。メンバー7人、夕暮れの砂浜でサッカーしているシーンから始まる。サッカーに飽きた玉森くんが「帰ろう、風呂に行こう」って言い出して、それに賛同したメンバーが帰りはじめる。そのなかで二階堂くんがふと「ねえ」と北山くんを呼び止め、振り返った北山くんにサッカーボールをパスする二階堂くん。
二階堂「たまには2人でサシめしでもいって本音ぶつけてきたら?」
北山「え、誰と?」
二階堂「ガヤ!」
そこで抜かれる困惑した藤ヶ谷くんの顔がさあ、もうさあ!!
トータルで見てあまりにもクサい台本だし、それぞれ本気で芝居してないのか台詞の読み方とかがどへたくそなメンバーもいてちょっとギャグっぽさすら感じてしまう。でもなんか、もはやそれもリアルというか。メンバーみんなが藤北というコンテンツを消化できずに持て余しているのが伝わってくる。一度は北山くんとご飯にいくことを渋った藤ヶ谷くんが「じゃあー…たまには?」って言ったあとの北山くんの「…え、マジで?」の声色と声のトーンと顔が本当にリアルすぎてしんどかった。演技なのかガチなのかわからないくらいナチュラル。そのあと、砂浜に藤北2人を置いて立ち去るメンバーたちがみんなにやにやしていて、それもリアルだなあと思った。そして場面は、港にある屋台に移り変わる。
屋台に並んで座り、注文したものを食べながら昔話をする2人は、ときどきぎこちなさを感じるものの、それなりに自然体だった。それはおそらく台本通りにしゃべっているからだろう。あらかじめ決められた「藤北」を演じることは2人にとって造作もないことなんと思う。たぶんアイドル誌でツーショットをキメるのとおんなじで。
この屋台の台本に書かれていたことって、なんとなく私が妄想するに
・出会った当時のエピソードトーク
・デビュー時を振り返って
・これからのキスマイについて
・感謝の気持ちを伝え合う
くらいの箇条書きだったのかなと思う。細部はきっとぶっつけでふたりで本当にトークしていたんじゃないかな。3つ目までは結構自然な感じでいけてたけど、4つ目に関してはマジでぎこちなさが半端なかった。自然を装おうとしてできてなくて逆にめちゃくちゃぎこちなくて不自然だった。藤ヶ谷くんは「ありがとうって感じ」って何度も繰り返してていやいや「って感じ」ってなんだよありがとうって言い切れよ恥ずかしがってんじゃねえ!!って思ったし、北山くんも「って感じ」って言ってたしもうなんなの2人して!!って思った。普通ありがとうって伝え合うひとたちを見るだけでこんなにこそばゆい気持ちにならんでしょほんとに。
とまあここまで細部の話をつらつらと書いたんですが、トータルの感想としては、「キスマイの頼れる2TOP」という藤北の重要な側面を前面に押し出した内容だったなということ。これからのキスマイについてそれぞれ感じていたという危機感を共有して、一回初心に戻らないとだめだね、とお互いに再確認する2人。グループのことをそれぞれ違う方向から支えてきた2人のめちゃくちゃちゃんとした本音を垣間見ることができた。それでもその要所要所で、みんなが興奮する藤北特有のひやっとするぎこちなさがちゃんと盛り込まれていて、素晴らしいコンテンツだった。
ちなみにめちゃくちゃ余談ですけど、藤ヶ谷くんが舞祭組のコンサートで感じたことを話して、北山くんがふんわりその話に乗ったあと、「なんか思ってることが一緒で安心した」って言ってるんだけど、私の耳ではいつ藤ヶ谷くんがそう思えたのか結構謎で、不思議な気持ちになったりした。カットされてるのかもしれないけど、コンサートで感じたことについて別に2人でそんなに活発に会話交わしてなくない!?テレパシーなの!?って思いました。余談終わり。
でもね。これだけだったら私は2018年にまた藤北で論文書こうとはならなかったですよ。例のアレがなければ、2015年の藤北を越えることはなかったでしょう。
ダブルコンボその2:REAL ME
これ。これが。やっぱ藤北ってやべえな!!!!ってならざるを得ないすべての原因。
最初の試聴のときに聴けたのが「誰かがまた誰かの噂~」っていうところからだったんですけどサビでとりあえず「指の先までムシャぶりつくせ」「汗と汗でもうベトベト」ってふたりが歌ってて本当に卒倒するかと思った。でもそのときはまだ全体像がわかんないんで、どんな歌かはつかめてなかったんですよね。ただめっちゃエロいやんけ!!!絶対FIRE!!!よりエロいやんけ!!って男子高校生かっていうくらいに興奮してたわけです。
ところがどっこい。発売日当日。歌詞を見たら。それは。なんと。
女を取り合う歌ではなく、自分たちの愛は正しいと叫ぶ2人の歌だったんです。
正直衝撃がすごかった。ていうか今でもまだ信じられない。こんな歌をジャニーズのアイドルが、ましてや藤北というジャニーズを代表するシンメが歌うなんて。
歌詞をじっくり見ればわかるとおり、多様性を受け入れない世間への強いメッセージが込められている。もっともっと曲解してしまえば、LGBTの恋愛、というかもはや男性同士の恋愛のことを歌っているのでは?と推測してしまうほどの歌詞になっている。詳しい解釈については割愛するが、そういった内容だと割りと簡単に推測できてしまうような曲を、ジャニーズアイドルが、グループでもなく、ソロでもなく、「シンメ」で歌うことにめちゃくちゃ意味があるし、そういうことをやってのける藤北がマジでかっこいいなと思うわけです。
男性アイドルを好きになる上で、容姿や歌声、ダンスなどの個人個人のファクターとは別に、そのひとを取り巻く周囲の関係性というものも含めて楽しんだりするのはよくある話だと思う。同じグループ内で仲がよかったり、違うグループでも同い年で仲がよかったり、そういう「関係性」自体にときめくことはよくある。その最たる例が「シンメ」だ。「シンメ」はそのひとを構成する重要なパーツのひとつであるし、その人にとってなくてはならない存在、その相手以外では生まれ得ない空気や雰囲気があったりする。とにかく「シンメ」という関係性は特別で、なおかつ特殊なのだ。友達じゃない。親友じゃない。かといってビジネスパートナーと言えるほどドライなものでもない。「シンメ」と呼ばれるコンビはジャニーズ内に何組もいるが、そのどれもがそれぞれに異なる関係性を築いている。そしてそのどの関係性もそれぞれに尊い。
でも、その中で、この曲を歌いこなせるシンメはどれだけいるだろうか?私はもう、今の藤北以外にはいないんじゃないかと思う。別にこれが歌えるからえらいって言っているわけではない。でも、ありふれたラブソングをハモるんじゃなくて、もっともっと意味深で壮大な難しい歌(技術的な面ではなく)を、自分たちのものとして歌い上げてしまう藤北って、本当に最強じゃね?って思うわけです。唯一無二のシンメだと思いませんか?
そしてやばいのは歌の内容だけじゃない。ライブでのパフォーマンスが更にやばい。やばいという言葉では足りないくらいやばい。もはややばすぎてやばい。(語彙力がなくなるものやばすぎるせい!)まだまだ映像化されるのは先の話だが、これが映像化されてコンサートに足を運ばない他G担の目に触れたら、どんな感想が聞けるのか楽しみでしかない。
正直、3年前のFIRE!!!を超えるパフォーマンスはないだろうと思っていたのだが、曲をはじめて全部聞いたときに「あれ…これは…もしかして」って超えるかもしれない、という予感はあった。でも実際にステージ上でどんな風になるのか、なにをするのか、まったく想像ができなかった。だってFIRE!!!もだいぶイっちゃてる部類に入るパフォーマンスだと思ってたから。まあね、指と指が絡んじゃうのかな~アハハくらいは思ってた。思ってたけど。
あんなにエロくねっとり指が絡み合うなんて聞いてない。
「絡ませて指の先まで」で絡み合う動作がスローモーションかよ、っていうぐらいねっとりしていてそりゃあもう大変。指が絡み合ったままダンスするし、腰と腰をつかんで近づいたりもする。全部うそみたいなほんとの話。
ていうか塗料なにそれ。
北山くんの鎖骨からわき腹にかけて、藤ヶ谷くんがその素肌に直にペンキのような塗料を塗りたくる。北山くんも藤ヶ谷くんの腕にねっとりと触れながら違う色の塗料を塗りたくる。そしてそれぞれ相手に触れられたところに自分で触れて、異なる色の塗料がそれぞれの肌の上で混ざり合う。「ベトベト」の表現がまんまそのまますぎて開いた口が塞がらない。ほんとに初日見たとき、全部私の夢かな?って思った。
曲の世界観を、めちゃくちゃ際どい演出で作り上げる藤北の堂々たるアイドルっぷりにあっぱれをあげたい。本当にめちゃくちゃ攻めの姿勢だと思うんですよ。常々、藤北というシンメはセルフプロデュース力に長けているシンメだなと思っていて、普段の2人の徹底した距離感の保ち方とかあんまり馴れ合わない感じとかが、こういうパフォーマンスのときにめちゃくちゃおいしい要素として働くんですよね。そいうところを最大限に利用して、爆発的な威力を放つ2人のパフォーマンスは、マジで全世界の人類が見るべきだと思ってる。ガチでマジ。もはやもう芸術作品だと思うもん。ガチでマジ。
まあ、結局何が言いたいかというと、藤北屋台とREAL MEで、それぞれ藤北の表面と裏面が見れるよね、っていうことを声を大にして言いたいわけです。
表面で見れたのは、長年グループを引っ張ってきた2人がお互いに感謝の気持ちを伝え合いながら決意を新たに、果てしない夢に向かってがんばっていこうぜ、と語り合う姿。藤北というシンメはキスマイの核であり、先陣を切っていく特攻隊長でもあり、そういう2人が、7周年の今、認識を揃えて靴紐を結びなおしたというのはとても熱い展開だし、きっとこれからのキスマイもふたりがいれば大丈夫だろうな、と心強く思えた。
そして裏面で見れたのは、藤北が藤北であることを堂々と宣言している姿。ほかのどのシンメとも違う、唯一無二の2人の歌とパフォーマンスに、2人がそれぞれお互いのシンメであることを誇りに思っていて、なおかつそれがそれぞれの自信に繋がっているんだろうなと感じた。
キスマイを引っ張っていかなければならない、という共通認識を持ったふたりが、REALMEという楽曲で大きく攻めの姿勢を見せてきた、という胸熱すぎる展開。
REALMEで見せた攻めの姿勢は、きっとキスマイというグループの表現の幅を広げる手段だったんだろうなと思う。
藤ヶ谷くんと北山くんの前には、グループの幅を広げるための動きをそれぞれ個人個人でやる、っていう選択肢もあったはずなんですよ。でもふたりは、藤北としてREALMEを選んで、パフォーマンスした。それって、2人のなかで「藤北」という関係性に確固たる信頼があって、俺たちが並べばきっと大丈夫っていう自負があるからじゃないかなあって思うわけです。なんていうか、すごい陳腐な言い方になりますけど、藤ヶ谷くんも北山くんも、私たちファン以上に「藤北」が好きなんじゃないかなって、REALMEを見て思ったんですよね。じゃないとあんなパフォーマンスできないと思う。本当に。誰よりも何よりも、2人が一番「藤北」に期待していて、無限の可能性を信じてるから、だから毎回最高を上塗りしちゃうんだろうなって。
藤ヶ谷くんと北山くんは、それぞれお互いが隣に立つことの意味とか価値をきちんと理解している。だからこそ、なにをすべきか、自分たちになにができるのか、なにをすれば自分たちの力が最大値に引きあがるのか、完璧に分かっていて、毎回いろんな正解を出してくれる。こんなに信頼できるシンメは他にいない。だから私は藤北が好きなんだ!!!って心の底から思う。
藤北を好きでいる限り、きっと天井知らずで最高の景色が見られるんだろうなという確信ができるから、藤北はやめられないんですよね。
またふじきた論文が書ける日を心待ちにしつつ、とりあえずありったけの思いを詰め込んだベストコンビ大賞のメールを送信したいと思います!!!
エントリーNo.2 藤北に清き一票を!!!
あて先:nandemo-j@wani.co.jp
件名:ベストコンビ大賞2018
エントリー番号:No.2 藤北
選んだ理由:
ペンネーム:
ご褒美のスペシャルグラビアで、REALMEの誌上再現やってもらおうぜ!!!????