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ふじきた論文2015 ~ギターとデニムと手帳~

※本エントリーはCONCERT TOUR 2015 KIS-MY-WORLDのネタバレを含みます※

 

 

 

DVD&Blu-ray発売おめでとうございます!発売日までに更新されたスタッフブログの回数からも感じとれる、これまでと明らかに違う熱の入りように、否が応にも最高潮まで高まった期待感。こんなに発売日が待ち遠しく思えたのも久々だった。そしていざ開いてみると、期待を裏切らない映像の数々。マルチアングルをはじめとする本編映像へのこだわりもさることながら、舞台裏でのスタッフさんのキスマイへの愛情が見て取れて、素晴らしい環境のもとで彼らはお仕事をしているということが知れてとても嬉しくなった。

そして、今回の映像作品に収められた9.17の軌跡を見て、本当に胸がいっぱいになった。2015年の藤ヶ谷くんと北山くんの物語をシンメ厨の私なりに深読みしながら文字にしたいと思った。

<北山くん→藤ヶ谷くん>

この物語の始まりは、やはり北山くんが藤ヶ谷くんにギターをプレゼントしたところから始まっている。このツアーの先行アルバムが発売されたのは2015年7月1日のこと。 

KIS-MY-WORLD(初回生産限定盤A)(CD2枚+DVD)(LIVE CD盤)

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 このアルバムのなかの「証」という曲は<愛する女性を守る>というテーマのバラードで、藤ヶ谷くんと北山くんふたりのユニット曲として収録されている。そしてこのアルバムの映像特典として、ユニットごとのドキュメントが収録されており、そのなかで北山くんは藤ヶ谷くんにギターをプレゼントしたのだ。

 <藤ヶ谷とのユニット曲「証」についてのインタビューにて>

北山「あのーやっぱりさっきちょっとギターとかどうかなっていう話だったんで…、藤ヶ谷にギターあげちゃおうかな、みたいな。」

スタッフ「それは、北山さんが選び?」

北山「そうです、選んでー、なんかちょっと加工をしてもらって、1本しかないギターをあげられたらいいなっていう感じですね。」*1

一本しかないギターって。重い!!!「しかない」って重い!!!愛が重い!!!知ってたけど!!!

 証という曲を選んだのは、ふたりの総意かもしれないし、ふたりでギターを弾くというパフォーマンス案もどちらから出たものなのか、それともスタッフから提案されたものなのかわからない。しかし、藤ヶ谷にギターをあげると北山くんが決意したタイミングで、2015年の藤北のすべてが始まっていたのかと思うとその時点で泣ける。常日頃から藤北is尊いと口酸っぱく言っているが、やっぱりほんとに尊かったんじゃん…って思いました。私たちの知らないところで、ふたりがこうやって思いあっていたのかという事実に胸が震えてしかたがない。

そして北山くんはギターを買いに行く。藤ヶ谷がステージで持っても恥ずかしくないように、と北山くんが選んだギターはMartinのD-18。藤ヶ谷くんの好きなX-JAPANのhideが愛用していたというモデル。「T・F」というイニシャルが指板に刻まれた、世界でひとつだけのギターを一番に試し弾きした北山くんの満足そうな顔。ギターショップでのインタビューで藤ヶ谷くんについて話す北山くんの優しそうな顔。ぜんぶ藤ヶ谷くんのことを想っての表情だと思うとほんとに泣ける(2回目)。

~藤ヶ谷について~

スタッフ「藤ヶ谷さんって、北山さんにとってどんな立ち位置にいるというか…」

北山「えっ、ライバルでもないし…。うーん…なんだろうな…どんな存在…。気付いたらいたって言う感じだよね、ずっとね。そうね。で、なんかグループやってて…。結構真逆な感じかな。こう、ポジション的な部分では。真逆かなーとは思いますけど。お互いあんまかぶってるところがないんすよ。だけどまあ仕事に関してはおなじ、みたいな感じじゃないすか?うん。」*2

 ライバルでもない、という言葉。背中合わせで切磋琢磨してきたふたりに本当にライバル意識がなかったとは私は思わない。嫌でもお互いを意識しているからこその、今のふたりの距離感だと思っている。でもそれがライバルという言葉で表されるかと言ったらそうではない、といったところなのだろう。

北山くんはギター経験者。過去のツアーのソロ曲ではギターを弾いて歌ったこともある。一方の藤ヶ谷くんはギター初心者。そんな彼に、プロも愛用するようなかなりいいギターをどんとプレゼントした北山くんの思うところはなんだったのだろうか。

北山宏光「証」にかける想い>

北山「新しい挑戦…挑戦的なことかなー…。で、この曲から、なんか、新しいキスマイの魅せ方に繋がっていけばいいなっていう…1曲ですかね。
何年後かわかんないですけど、「あの曲から始まったよね」みたいなぐらいのほうがいいかなーっていうので、まあそういうのでは新しい二人の魅せ方なんじゃないかなーと思いますけど。

スタッフ「ライブでふたりでアコギでやるってこと?」

北山「そうっすね。やりたいなと思ってますけど(笑)まあどうなるかは(笑)理想はね。」*3

北山くんがあげたギターに託された想いにはいろんなものがあると思う。アルバムの特典映像でユニットごとにそれぞれインタビューをしている場面があるのだが、その中でふたりはぎこちなくカメラをお互いに回し、この証という曲について話している。

<北山→藤ヶ谷でカメラをまわし>

北「えーっとまず、この曲に対しての意気込みを」

藤「意気込みー。そうですね。まあすごくいい曲なのでなんか心を込めて歌いたいなーっていう。」

北「じゃあ、どんな曲ですか」

藤「まあ、なんかこう大事なひとへの歌みたいな感じですよね。愛のような、絆のような。タイトルも証っていうね、ものですから。なんか証が伝わるような曲なんじゃないかなーと。」

北「はい。」

藤「はい。」

北「注目するポイントは?」

藤「まあこういう歌をね、二人で歌うこともなかったので…そこですかね。」

北「んーまあ望むこと。これ難しいなー。」

藤「望むこと。なんだろうなー。まあギター経験者なのでなんかわかんないところ教えてもらおうかなーと」

北「おう。なるほど。」

藤「うん。はい。」

<カメラ交代、藤ヶ谷→北山>

北「さあ意気込みですねー。」

藤「はい。」

北「うーん。なんだろうな。今まであんま見せたことない感じになんのかなあ。だから、なんだろう…ちょっと、切り口的には違ってくるんじゃないかなと思って。うん。俺は楽しみかなって感じですね。」

北「曲は」

藤「曲の説明を」

北「なんだろう、こう、優しい歌になってるかなーっていうのはすごくあって。だから…どういうときに聴いてほしいかな…、なんかふとシャッフルで流れたらこの曲なんだろうって耳につくような曲だと思うんだよね。ぜひ聴いてほしいですね。」

藤「ほい。注目ポイント」

北「まあちょっとこれはライブ見て欲しいかなーっていうのはあるかなー。」

藤「ほう。」

北「曲ももちろんそうだけど、パフォーマンスとして。どうなっていくのかなって。そこも注目だと思います。」

藤「望むこと」

北「望むこと?なんか、ねえ、新しい一面を出すにはすごいいいきっかけだと思うので…楽しんでほしいです。*4

ちょっと話が脱線するが、そもそもこのインタビューは定点カメラとお互いを映すハンディカメラしかない2人きりの状況で撮られていて、案の定ふたりはまったく目線が合わない。向かい合った北山くんと藤ヶ谷くんは淡々と紙に書いてある通りに質問事項について答えていくのだが、一番気になるのは<望むこと>という項目だ。このあとのふたりの回答から推測するに、これは<「お互いに対して」望むこと>という項目なのだろうと思う。多分紙にもそう書いてあるんじゃないかな。でもふたりはそこを読み上げない。「望むこと」っていう目的語がない言葉に、見てるこっちは一瞬なんのことかわからないけど、ふたりだけがわかっていて、話を進めていく感じ。見てるこっちが置いてけぼりになる感じ。ここちょーーーー藤北っぽい!(伝われ!)憶測でしかないけど、北山くんは基本的に見てる私たちの側を忘れないひとだと思う。それは藤ヶ谷くんもしかり。でもそのふたりが見てる側を置いてけぼりにしまうくらい、ふたりきりの空間っていうのはそわそわしちゃうものなのかもしれない。慣れてないんだろうなと思う。知らんけど!(←魔法の言葉)あと、超どうでもいいけど、カメラ交代したときに自分で仕切り始めちゃう北山くんがちょーーーーーー北山くん。相手に身を委ねない北山くん。藤ヶ谷くんに身を委ねる方法を知らない北山くん。最高。

脱線長すぎました反省。そして今回発売されたKIS-MY-WORLDの中でも断片的ではあるが、北山くんの思惑ともとれる言葉が納められていた。

<北山からみたメンバーとは>

北山「藤ヶ谷がなんか5年後とか少し楽になってんじゃない?なんか自分の引き出しが…ね?楽になってるっていうか…、いろんなことを魅せれるタレントになってくれると思いますけど。*5

ここまでに太字にした部分がKIS-MY-WORLDという作品の中で、ギターをプレゼントした北山くんの思惑がうかがい知れるところだ。(おいおい見落としてんじゃねえよここもあるよ!!!っていうところがあったら教えてくださいかしこ。)まとめると、

「証」を新しいキスマイ(ふたり)の魅せ方のきっかけにしたい

② 藤ヶ谷の新しい一面を出すきっかけにもなると思うから楽しんでほしい

③藤ヶ谷の引き出しを増やしてあげたい

なんていうか、すごい。藤ヶ谷くん第一主義すぎてすごい。ふたりのユニット曲なのに自分がどう見えるかって後回し。なんなら我々も置いて行っている気がする。でもこれは横尾&藤ヶ谷のユニットドキュメントを見ていても思った。横尾さんが「藤ヶ谷の違った一面を見せたい」って言っていて、うっわお兄ちゃんふたりにここまでさせる藤ヶ谷くん何者…!?って思った。

ただ、北山くんと横尾さんの思惑は表面上は一緒だが根本的な違いがあると思う。ここからは全部私の憶測なので、話半分にきいてほしいのだが、北山くんのなかには確固たる<理想の藤ヶ谷像>がある気がする。藤ヶ谷にはこうあってほしい、こういう一面を持っていたら必ず武器になる、というふうに一種のプロデューサー心理が働いている気がするのだ。一方の横尾さんの言う「藤ヶ谷の新しい一面」は単純にファン心理というか、その場限りのこういう藤ヶ谷見れたらいいよね!という軽めのノリな気がする。ドル誌のコスプレみたいな感覚で。

北山くんが望む「藤ヶ谷の新しい一面」は重い。だって5年後とか言っちゃってるもん。でもやっぱりそれは北山くんにとって藤ヶ谷くんがそれだけの価値のある存在で、5年後も10年後も、自分の横にいて欲しいという想いがあるからこそなのだろう。極端に言ってしまえば、ギターをプレゼントするという行為は<俺の隣にいる藤ヶ谷にはこうあって欲しい(こうじゃなきゃいやだ)>というエゴイズムの象徴なのかもしれない、と私は思う。個人的憶測なので異論は認めます。

そして藤ヶ谷くんは必死でギターを練習する。北山くんから託された想いをがっちりと受け止めて練習に励む姿が、ドキュメントにしっかり残されている。本当にスタッフさんぐっじょぶ…。北山くんがいないところでも、北山くんとのパフォーマンスのために練習を重ねなくてはならない藤ヶ谷くん。なんか、ほんと一種の束縛に近いものを感じる。想いが重いよね北山くん!でもそれにしっかりと応えようとする藤ヶ谷くんが健気で…というよりきっとテロップにも出ていたけど<意地とプライド>なのだろう。ギターをプレゼントしたときの会話がとっても藤北らしくて印象に残っている。

北「これを、藤ヶ谷さん、あげます」

藤「えっあげます?これをもらって、これで練習するってことですか?」

北「練習するかしないかはまあ藤ヶ谷さん次第ですけど*6

何気ない応酬のなかの言葉の綾にしかすぎないと思うが、この一言が藤北っぽい。というか北山くんっぽい。やるならやれば?と一瞬突き放す感じ。ほんとはやってほしいくせに。決断もろとも相手に託してしまう。こんなこと言われたら意地でもやるしかないって藤ヶ谷が思うだろうっていうことはわかりきってるから、わざとこんな言葉を言ったのかなあとも思った。

ライブ20日前、はじめての合同練習。ふたりでギターを合わせた時、北山くんはギターをかき鳴らしながら嬉しさを押さえきれない様子で微笑んだ。仏頂面の藤ヶ谷くんの隣で。「(ふたりで演るの)楽しいね!」と笑顔を浮かべた北山くんと、控えめながらようやく笑って「楽しい」といった藤ヶ谷くん。尊すぎてびっくりするホントに。北山くんの優越感というか、喜びはそりゃあひとしおだったと思う。自分があげたギターをここまで藤ヶ谷が弾けるようになってる、っていう現実に。そしてきっと自分と同じステージまで藤ヶ谷が来てくれたという喜びもあったんだろう。これほどのまでの期待と理想を他人から押し付けられたら、私だったらめんどくさくて逃げたくなる。でも藤ヶ谷くんは真正面から挑んだ。それはきっとほかならぬ北山くんからの期待と理想だったからだろう。

本番。センステに並んだ二つのイスとギター。赤とピンクのペンライトに囲まれたふたりは毎回ぎこちなくふたりきりのMCを披露していた。北山くんのカウントで始まるストローク、重なる2本のギターの音色とふたりの声を目を閉じて噛みしめるように歌う北山くんと、赤とピンクの世界をじっと目に焼き付けるように見つめる藤ヶ谷くんが本当に対象的だった。

 北山くんが藤ヶ谷くんに無理をさせてでも見せたかった景色。もしくはふたりで一緒に見たかった景色。赤とピンクの世界にぽつんとふたりだけでいる様はめちゃくちゃ尊かった。

 

<藤ヶ谷くん→北山くん>

北山くんが藤ヶ谷くんについて語ることはあっても、その逆というのは今までに滅多になかった。でも今回は違った。北山くんの30歳の誕生日がコンサート日程にぶち当たったのだ。東京ドーム初日、9.17。藤ヶ谷くんはあろうことか、北山くんのサプライズを<俺がやらなきゃ>とかって出た。そしてそのサプライズ準備の一部始終が、あろうことか今回の映像特典として収録されたのだ。この奇跡的な日程が実現しなかったら、私たちはまた北山→藤ヶ谷の想いを知ることができても、その逆を知ることはできなかった。そもそもふたりが「証」という曲を選ばなかったら。アコギでパフォーマンスをすると決めなかったら。北山くんが藤ヶ谷くんにギターをプレゼントすることもなかった。そうしたら、きっと藤ヶ谷くんはあそこまで盛大にサプライズを仕掛けていなかったかもしれない。いろんな奇跡が重なった結果が、あの9.17に繋がったのだ。尊い。この世のすべてに感謝したくなるレベルで藤北が尊い。

以下、藤ヶ谷くんがメンバーの誰にも内緒で頼んだバースデーケーキを取りに来たお店でのおはなし全部文字起こし。

<藤ヶ谷は「北山、藤ヶ谷にギターを買う」VTRを見たのだろうか>

まあ見ましたよ。まああれだけじゃないですけど。まあ作品は基本的に自分の目で見るようにはしてますけど。正直でも、あのー…やっぱなんか作業しながら…やっぱ見ちゃいますよね。なんかどうしても恥ずかしいというか。滅多にないじゃないですか、そのー、本人の口から言葉っていうことがないんで。まあそこのなんか、ああそう思ってんだっていう素直な、受け取り方はありましたけど。

<藤ヶ谷にとって北山とは>

まあ結成当時から考えると、やっぱふたりで色々ずっとこうなんかやらしてもらってたというか。たとえば歌もそうだし、MC、しゃべりもそうだし、お芝居もそうだし、でも俺らはやっぱ与えられたものを一生懸命やるっていうか。ただなんか、ほんとに…一緒に頑張ってきたかな。うん。今もまあ継続ですけど。うん。まあなんか、色々こう歳を重ねたりとか経験重ねると、まあ攻め方はどんどん変わるじゃないですか。それもなんか幅になってるんじゃないかなあと思いますけど。

<2人だけの距離感がある>

まあわちゃわちゃしないっすよね。でもなんかそれがお互い心地いい距離というか。よくなんか、仲悪いんじゃないかとかすごい言われますけど…、なんかそういうことではない…。ファンのみなさんはなんかこう心配したり、させてしまうことも…まあでも…ありますもんね。あんまこうふたりでしゃべってるところとかまあ見れないというか見せないというか…なんかそういうとこありますかね。なんかほんと心地いい距離だと思います。なんかまあ男っぽい感じというか…あんまり…男同士でもわちゃわちゃする男もいれば、しゃべんないけどなんかこう…、なんか…伝え合ってるみたいな…のはあるとは思いますけど。

心配させてるっていう自覚がありながらも、しゃべってるところは見せない藤ヶ谷くんよぉ…なんていうか全部見透かされてて怖い。藤北にだれもわちゃわちゃは求めてないし、ただそこに藤北として存在してくれるだけで拝みたくなるくらいには尊いので、この藤ヶ谷くんのいうふたりの距離感は非常に正しい。正しいって誰が正解を決めてるのかって言ったらそりゃ当事者のふたりでしかないんだけど、需要と供給がぴったりあっているのが藤北の魅力のひとつなのかとも思う。

<2人が歩んできたJr時代を振り返って>

あのころ…10代のとき、それこそ嵐さんのバックつかしていただいてる時とかに、なんかよくたぶん楽屋とかで写真撮ってたんすよ。あの、携帯じゃなくて。で、なんかねえ…実家とかの部屋とかになんか貼ってあって。なんかそれをまあこの前久しぶりに見た感じありましたね。結構…あの時まあ自分らもそうですけど、なんにも…なんだろ、気を使わなかったし、髪型にしろ服装にしろ言葉にしろ、何も気を使わなかったけど…、でも楽しかったですよね、なんか…うん。写真見てなんかその時のことが思い出せるっていうか。まあーそうだなあ、なんかやっぱ節目の、じゃないですか。誕生日。やっぱり、なんか勝手ながらああ俺がやるべきなのかなってやっぱ思ったし。

全私が泣いた。藤ヶ谷くんの思い出の中に北山くんがいるという現実が藤ヶ谷くんの口から語られる日が来るなんて私は思ってなかった。きっとそのころの彼らはダサくて、でも楽しくて、青春のまっただ中にいたのだろう。まだキスマイがいまの形になる前の北山くんとの思い出がきちんと大切なものとして今もまだ実家の部屋に貼ってある世界ってなんて美しいんだろう!!ありがとう世界!!生きててよかった!!

<これからのKis-My-Ft2のために>

なんかふたりでどうする?って考えるときも来るであろうから。まあその時はなんか昔を思い出しつつ、なんか今の感覚でお互い考えていけたらなと。うん。高みを目指していけたらなあと。思います。*7

ぐっとくるじゃないですか。このインタビューが北山くんの誕生日当日に行われているという奇跡。これを見た北山くんを想像してまた泣いた。感動しちゃって泣いてる?それとも嬉しくてにやにやが止まらないだろうか?どちらにしろ、これからもふたりはキスマイの核としてお互いに高みを目指していく。最高。こんなに優しくてあったかい想いを直接伝えあうことはないふたりの距離感こそ藤北なんだよなあと思うと泣ける。ほんとに泣ける。

藤ヶ谷くんは北山くんの写真入り特大バースデーケーキ以外にも、ふたつ誕生日プレゼントを用意した。シンプルな青いデニムと、手帳カバー。ケーキと合わせて全部で三つ、節目だからということでプレゼントしたかったらしい。

本番。サクラヒラリのペンライト演出の途中で浮かび上がった「ヒロミツ オメデトウ」の白い光。その中で藤ヶ谷くんは三つのプレゼントを北山くんに渡した。5万5000人とメンバーに見守られながら嬉しそうにプレゼントのリボンをほどいた北山くんは、それはそれは優しい声で「これは後で開けよっか」と言った。あの瞬間、5万人以上の人間がいるなかで、そのプレゼントの中身を藤ヶ谷くんと北山くんだけしか知らなかった。尊すぎて吐くレベル。

終演後、大事そうにプレゼントを抱えた北山くんは本当に子どもみたいにキラキラ笑っていて。その後ろで藤ヶ谷くんもニコニコ笑ってるし。どうしてこんなにお互いがお互いのことを大切に思ってるのにそれが表に出てこないんだろう、と思ったけどそれはふたりがあえて見せてないのかもしれないし、実際<しゃべらなくても伝え合ってる>から、馴れ合いみたいなやりとりは必要ないのかもしれない。藤北って謎だ。永遠に解けない謎。

件のケーキ屋さんで、藤ヶ谷くんはプレゼントの一つである手帳にメッセージを書き記していた。クロムハーツの白い手帳カバー。ふたりとも好きなブランドだという。その中の一ページ目に記されていた文字。ライブ後の楽屋で、藤ヶ谷くん特有の可愛らしい文字を見た北山くんはとってもやさしい声で「ありがたいねえ」と呟いた。

<ここからは2人だけの内緒のお話>というテロップとともに流れるBGMは証のオルゴールVer.。北山くんは終演後マッサージを受ける藤ヶ谷くんのもとを訪れる。交わされた言葉はわからない。ふたりだけの秘密だから。でも、北山くんが去ったあと、うつ伏せになっていた藤ヶ谷くんがすこしだけ顔あげたときの目元がすべてを物語っていた。その少しだけ弧を描いた目元を見るだけで満足できた。そこから先は私たちが知らなくてもいいことなんだろう。藤北っていうものはつくづくふたりだけのものなのだと思った。

 

北山くんは藤ヶ谷くんにギターをあげた。

ギターをプレゼントしたとき、北山くんは「藤ヶ谷の家とかにさ、絵になる感じで置いときたいわけよね、まず」と言っていた。そこまでプロデュースしたいのかよ!!?とツッコミたくなったが、藤ヶ谷くんのことだからきっとカッコよくおうちに飾っているんじゃないだろうか。ギターケースに入れて部屋の片隅に置いてあってもそれはそれでいい。藤ヶ谷くんの新たな武器となったギターは、北山くんからプレゼントされたものだという事実は一生覆らない真実だ。尊い。

藤ヶ谷くんは北山くんにケーキとデニムと手帳をあげた。

デニムをもらった北山くんは「自分でアレンジして履いてってことなんだろうね」と漏らし、手帳カバーを見て「これ(中身変えたら)毎年使えるね」と呟いた。これから先、おそらく北山くんはずーーーーーっとデニムと手帳カバーを使うと思う。おそらくというより、絶対。どんなにボロボロになっても大事に使うんだと思う。デニムを履くたび、手帳を開くたび、北山くんは藤ヶ谷くんを思い出すだろうか。1枚目に書いてあった「おめでとう!!これからもよろしく!!」の文字を眺めるのだろうか。

えっ…ちょっと尊すぎない??

お互いに一生モンのプレゼントを贈り合ったふたりが余すところなく収録されている今回の映像は、本当にお値段以上の価値がある。エイベックスありがとう。もう2度とエイベック〇だなんて言わない。謝罪します。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

ギターから始まった藤北の物語はこの映像作品を持って幕を下ろした。完璧な物語だった。2016年の藤北伝説は何から始まるのか。ていうかこれ以上があるのか。これ以上があったら私は心臓が持たないので、ときたま北山くんが藤ヶ谷くんに貰ったデニムを履いてる姿を見せてくれたらそれでいい。とにかく藤北の可能性は未知数なので、ドキドキしながら今年もなにかしらを待っていようと思います。

藤北 is フォーエバーーーーーー!!!!

 

 

*1:KIS-MY-WORLD キスマイショップ盤北山ver.より

*2:KIS-MY-WORLD キスマイショップ盤北山ver.より

*3:KIS-MY-WORLD 初回生産限定盤A レコーディングドキュメントより

*4:KIS-MY-WORLD 初回生産限定盤A レコーディングドキュメントより

*5:2015 CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD 初回生産限定盤 Ki-WORLDより

*6:KIS-MY-WORLD 初回生産限定盤A レコーディングドキュメントより

*7:2015 CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD 初回生産限定盤 F-WORLDより