おにぎり握るように愛してくれない?

キラキラした男の子達のこと

滝沢歌舞伎 10th Anniversary シンガポール公演 備忘録

シンガポールにまで自担を追っかけてきました。場所柄、見に行きたくても行けなかった方々に少しでも伝わればいいなあと思いながら自分の記憶がたしかなうちに書き記しておきたいと思います。全体像が伝わればいいなあと思ってます。長くなるかと思いますがお付き合いくださいませ!

 

【会場】

 マリーナベイサンズグランドシアター。私も行ってみて初めて知ったんですが、シアターはあの有名な三本のタワーの上にプールが乗っかってるほうではなく、そこから道路を挟んだ向かいにショッピング街などが並んでいる側にありました。もちろんタワー側からショッピング街まではつながっていて、そこには運河的なものも流れていて(ボートに乗って川下りもできるらしい)、何十倍にもお金のかかったイオンモールといった感じ(語弊)

 シアターの入り口は意外と小さい。左手にBOX OFFICEがあって、そこで当日券を売ってたり、引き替えたり。グッズ売り場(なのかは怪しい)はその裏にあってあまり広くなかったです。そして、入場時に数人の係員にチケットを見せるのですが、もぎるのではなくて、ぴっとバーコードを読み込まれる形式。なので半券はくっついたままです。手荷物検査は木の棒をカバンにつっこまれつつ、結構念入りにみられます。水のペットボトル以外は没収でしたっけ?こっそりと同行者様の方のカバンに忍ばせておいた、博多銘菓のにわかせんぺいは没収されずにすみました(ご挨拶する方へのお土産用)

 エントランスが、ただただ広い!縦にひろい!それもそうかな、我々は三階席での観劇だったんですが、ひたすら階段を駆け上りました。たぶん四階分くらい。新橋の比じゃないくらい高いです。でもシアター客席自体の奥行はあまりないように感じる設計で、三階席でも十分楽しめました。二階、三階にはボックス席と呼ばれる席がありました。新橋で言う、下手上手にあるちょっと出っ張った席です。二階下手のボックス席は岩本くんの刀投げや、河合くんの弓矢を引くシーンで使われており、解放されていませんでした。

 

【本編】

※あくまで主観で、なおかつおぼろげな記憶を頼りに書いておりますので、間違いがあったら教えてくださるとありがたいです!

 

1.Takizawa Kabuki Overture

新橋同様、真ん中に「The Takizawa Kabuki」と書かれた大きな本が置かれていて、白い布が垂れ下がっています。本は新橋公演のものとは形状が異なってました。もっとちゃちい感じでした。(おそらく本庄さんの本の中に入っていくという演出がないからかなあと思われます)ピンスポで下手に後藤くん登場。おなじみの歌舞伎のテーマ曲ではなく、後藤くんのバイオリンソロ(結構ハードな感じの弾き方)で始まる。そこからBGMと共にいつものメロディが流れて、英語のナレーションと共に白いロングドレスを着た女性ダンサーたちが本を囲んで踊り、白い幕が左右に引っ張られて滝様が現れます。

 

2.Opening Spring Dance ~ "Haru No Odori" ~Prehistory "Inishie"

桜の木をバックに滝様一人で登場。「春の踊りは」「よぉいやさ~」の掛け声とともに、滝様は真上にフライング。それと同時に『滝沢歌舞伎』一文字ずつの垂れ幕が落ちてきて、最後に白地に赤文字で『滝沢歌舞伎』の垂れ幕が掲げられる。(前楽の公演はこの垂れ幕が引っかかって後ろの待機するJr.ちゃんたちが見えてしまうハプニングもありました)聞きなれた音楽、青い法被姿のJr.が櫓とともに登場。新橋公演ほどの立派なものではなく、もはや櫓でもない…扇型のなにか…?それがセンターでぱっくり割れて滝様がフライングで登場。あとは新橋公演とほぼほぼ変わらず。もちろん回転セットはないのですが、奥に一段高い階段つきの移動式ステージが一応ありまして、滝様はそこで踊り、Jr.ちゃんたちは前で踊っている感じ。衣装はいしにえからすのちゃんだけ蛍光色の法被になります。すのぜいまどめいどで二列になり、上手側のぜいが三人で踊り、そのあと前列のすのと後ろのまどめいどで踊る、っていうところが新橋にはなかったフォーメーションかなあと思います…ぼんやり。そのあと、Jr.ちゃんたちとダンサーの方々で縦並びの拍ずれダンスなんかもあったり…左右対称でまどめいど、ダンサー、女性ダンサー、すのぜいという感じだったかなあ…並び順はぼんやりしか覚えていないので割愛。

で、河合くんが上手から歌いながらピンスポ登場。続いて北山くん。新橋で会った薮くんの赤い布をぴっとやって「あっそこに滝様がいる!?二階のせり出しから!?」みたいな演出はなかった…ですよね?(笑)普通に滝様が二階上手のボックス席から「しょっぎょおむっじょお」でフライングです。ふみみつのフェイクも安定のものでした。やっぱり声質合ってて(というかやっぱり河合くん歌うまい)いいね~!!って思いながら聞いてました。北山くんはじっと客席を見据えてあまり動かずに歌ってる感じ、河合君はそれとは対照的に手がよく動く。あーまじふみきゅん!!!ってちょっと感動。

腕をぐっと構える振り付けのところの北山くんは、春よりもがっしりとした二の腕で、さっそくひとつめの鼻血案件でした。このフリが好きすぎて完コピを目指したい。

いにしえが終わったあとが新橋ではなかった演出。暗転して、移動式のステージ上に四人の着物の女性。スクリーンで日本の四季についてのナレーションが入る中、上手から北山くん、下手から河合くんがゆるいピンスポと共に登場。衣装は白い浴衣、北山くんは緑の帯。下はいしにしえのズボンのままで、裾は左右に分けて着てる感じ。そのまますれ違って上手に河合くん、下手に北山くんという立ち位置になり、すぐに後ろを向く。夏のナレーションが終わったくらいで2人とも動き出し、四人の着物の女性の前にある一段低いステージに左右それぞれからのぼり、ダンス。BGMは流れているものの、とても静かでゆるやかな曲なので、それに合わせて踊っているという感じはせず、なめらかに無音のなかでふたり息を合わせて踊っている感じ。細かい手の動きとか体の動かし方とかはそれぞれ違うけど、揃うところ(というか揃えるべきところ)はしっかり合わせててふたりの歴史を感じた。そしてなによりサイズ感がぴったりで!途中、ふたりがすれ違ったと思ったら止まって、バッと決めるっていうフリがあったんだけど、そこがなんともそれぞれ個性的なのに息がぴったりでふたりの歴史を(以下略)終盤、北山くんが、自分が立ってる移動式ステージ下にいるJr.が持ってる赤い垂れ幕を持ち上げて(歌舞伎の柄?隈取なんかが見えた)、北山くんが隠れて、河合くんが顔だしてもぐらたたきゲームみたいなのやっててかわいかった!いたって本人たちは真面目にやってるところが逆にいいですよね!

 

3.Nezumi-Kozo, The Chivalrous Robber

 鼠小僧の説明が英語ナレーションで入る。白い垂れ幕に映像。滝様は下手の三階席と同じ高さから登場。これがめちゃくちゃ高い。ロープで客席に高速で降りてくる。客席の一番前を通って、上手へ。千秋楽では、上手最前に座ってるお客さんの持ってたうちわを借りて仰いでました。移動式のステージの上に千両箱的なものがあって、それを開けてまぶしがる治郎吉。抱えて舞台を右往左往すると、どこかから「鼠小僧!!!」「どんむーぶ!!!」の声が。そうです!先生が!!いませんでした!!!赤い忍者さんたちが入れ代わり立ち代わり鼠小僧にとびかかっていくスピード感ある演出はそのままに、赤忍者と鼠小僧が絡み合うフライング(安珍のようなやつ)が追加されていました。あと、板を立てて滝様が上に乗ってバランスを取るやつ(忠臣蔵ってやってるやつ)はここでやってましたね。銀の普通の脚立が出てきて、それを使って奥の高いステージに昇る滝様。結構毎回板を倒すところでは歓声が上がっていました。最後は、高いステージがないので、鼠小僧を追い詰めながら、鉄むき出しの移動式の階段をJr.ちゃんが移動させて、舞台の前方に持ってきます。そして、小判をバっと散らせる演出をするのですが、滝様の代名詞というか高いところから飛び降りるやつ(演出の名前が出てこない。08のDVDで吉良を追い詰めたときにやってたやつ)をここでやったんです!飛び降りながら、ばっと舞う小判。おそらく下に沈んだオケピ部分に落ちていったんですが、すごい迫力でした。そして客席全体に小判が降り注ぎました。

 

4.Ghost~Princess Kiyohime

5.Mask~Mask Changing Mask Projection ~ Mask Dance , Mask Changing

このふたつの演目は別に書いてあったんですけど、ほぼほぼ一続きだったかなと思います。客席に白装束のお化けが登場して、観客を驚かしながら歩いていく度に悲鳴があがります。そのときに全部を知ってる日本人の観客は笑い声をあげちゃってて、それがなんとなく緊張感なくて微妙だったなあと思いました。で、いつの間にか、ボロボロの衣装を着たマスカレード風のJr.ちゃんたちもそこに交じって、一気に和洋折衷のわけわからない感じに。舞台に集結したお化けさんたちの後ろには、安珍に出てくる大蛇が四体ほどうごめいていて、お化けさんたちとボロボロのJr.ちゃんたち(二人くらいサーキュレーターを持って舞台上の小判を払いながら踊ってたのが笑った)が苦悩にみちたダンスをします。そんな中で、スクリーンに浮かび上がっていた二つの仮面に、滝様の顔が映し出され、英語で光と影の単語が交互に繰り返されます。滝様の英語にまったくイントネーションがないのが少し残念だったかなあと。日本は声色を変えていてすごくぞわっとしたので、英語でもそれが聞けたらよかったなあと思います。

ボロボロJr.ちゃんの群舞は新橋通り。階段から降りてくる江田くん、林くんもそのままなんですが、滝様登場のときにふたりが大きな金の扇子で隠しながら前に出てきたのが日本との変更点かな?あとは日本通りです!三人のサイズ感がぴったりで薮くんの変面もすきだけど、これも好きだ!!!!ってめっちゃ心の中で叫んでました。大きな失敗もなかったと思います。北山くんの最後のドヤ顔に関して、千秋楽のドヤ顔が私至上に残るドヤ顔でした。死ぬほどかっこよかった。一瞬なのに目に焼き付いていて…。髪型がGoodのときのデコみつだったんですよ!ほんとに!!胸いっぱいのまま暗転です。

 

6.Japanese Drums "Taiko"

ついにきたか、と。バトン演技の間に、太鼓の英語ナレーションがはいり、太鼓のセッティングが行われて、いよいよ明転。今回も例にもれず北山くんしか見てない。一瞬だけ苦悶の河合くんみた。萌えた。(終わり)滝様ふみきゅん他みんなごめんなさい!!!!!(土下座)北山くん、基本的に春よりも数倍成長した身体だったんですよ!まず腕の逞しさが違いました。鎖骨から上腕にかけての筋肉が成長してました。もりって。もりってなってた!!!そして鎖骨から胸にかけても。胸筋が!!胸があるんですよ!!!光の関係かもしれないんですが、確実に谷間がありました。なんていうか、こう、線が増えた感じなんですよ。筋肉によって身体に浮かび上がる線が…!!腹筋太鼓での、外腹斜筋も春よりもバキバキな気がして!というかほんとに体の線が太くなったというか、元から細い子ではないと思うんですけど、なんというか『骨太』な感じ?たまりません。まだまだ語れるんですけどこれ以上は個人的嗜好の話になるので割愛します。いつか書く…。太鼓の感想は以上です(笑)

 

7.Takizawa Suite Suite introdaction , Mai-Star , Ikusa , Heart~”Kokoro”

 太鼓終わり、噂の半裸バレエダンサー佐久間くんの登場です。本当に素晴らしかった。なんとなく、ふわっと、脳裏にドラマ「きみはペット」のモモ役の松潤が浮かびました。舞台でひとりでスポットライトを浴びて、艶やかに舞う佐久間くん、すごかった。春のいつかでのあのあざとさ満点のターンを超える舞いでした。途中、ライトセーバーを手にして舞うと、それまでの柔らかさに加えて男らしさも感じられて。そしてそのライトセーバーをかざした先に連獅子のふみみつがそれぞれ上手下手の客席(お立ち台的なものあり?)にスタンバイして頭を回す、という感じでした。ただこの演出は三階席からでは1ミリも見えないので、なにが起きてるかわからずといった感じでした。この一回しか観劇しなくて、それが三階席のひともいると考えるとちょっと残念でした。連獅子の北山くんは一回頭を回して、髪の毛をばっと持ってくるところのキレが最高でした。一旦スピードが落ちて、ぐっと力を入れて長い髪を反対側に回すんですけどね。力強かったです。表情はあまり見えず…。そこからのバトン隊と滝様のしっとりとした演技はそのままです。そして白い布が出てきて、その合間から滝様、河合くん、北山くんの順番で登場。ただ、そのあとの滝様がセンターのステージの上から布を下ろしていきなり北山くんと薮くんが現れる!次はすの!っていうような演出が日本ではあったかと思うんですが、今回はそれが割愛されて、白い幕が引かれたらそのまま群舞に突入してたような…(おぼろげ)その後のダンスはほぼほぼ日本と変わってないと思います。組曲、ほんとに最高ですよね!新橋で見たときはさらっと流してたんですが、やっぱりTHE・ジャニーズな演目で、ピラミッド型の立ち位置からの拍ずれダンスの迫力とか素晴らしかったなあと!圧巻でしたねー!ふみみつシンメも、基本的には自分のスタイルで踊るんだけど、ふたりで滝様より前に出て踊るパートがあって、そこはピタッと合うんですよねえ。あと、北山くんの伏し目のオンパレードでもう!一旦斜め下に視線を投げてからぱっと前を見たときの顔と目。それが何回も見れる組曲最高です!

 

8. Song by Takizawa & Kitayama Believe Yourself

 投影機の前にすっと出てくる滝様と北山くん。北山くんはすでにローラーを履いていて、白いシャツをひらめかせながら登場します。そしておもむろに座って、Believe YourselfをBGMに影絵が始まります。二匹のウサギのキスもあったり、北山くんの猫ちゃんをくすぐる滝様の影絵もあったり。滝様が急須を作って、北山くんが湯呑を作って、そこにお茶が注がれて、北山くんが飲んで「うん」って頷く影絵が日本ではなかったかなあと思います。(シンガポール公演の後半から追加されたとか?)そして影絵が映っていた白いスクリーンが上がり、まっすぐステージの真ん中に歩いていく滝様と、それを眺めながら周りを優雅に滑る北山くん。なんかとても神々しくって!北山くんには白いスカーフが追加されてて、それを腰(しっぽみたいな感じで)からひらめかせてるんですけどほんとに優雅っていう言葉がぴったりでした。最初からローラーを履いているので、北山くんのバレエ的なダンスが見れなかったのは非常に非常に残念だったのですが、ローラーで片足を後ろにあげて前傾で滑るっていう軽いイナバウアー的な技をやりながら歌ってて、普通にうっとり見入ってました。北山くんのロープを使ったアクションはローラーやりつつなんで春より回転多め?な気もしました。気のせいかもしれません(笑)大サビで、二人が腕をがしっとつかんでフライングする演出もそのまま。もうなんというかそこの一瞬の間合いがたまらなくて、本当に同時に、すっと腕を握るんですよね。なんなのこの長年連れ添ったような空気感!!つばーさ嫉妬する!!!って私でも思ったよタッキー!?(笑)本当にふたりの信頼し合う感じとか、支え合う感じとか伝わってきて毎回号泣でした。この演目での北山くんは滝様に寄り添うパートナーみたいな感じがして、でも後述の義経ではがっちり滝様の対の一役者として動いてて、その辺の使い分けが、ああ彼は俳優なんだなあと思わされたところです。演じ分けてる、というよりも自然とその空気感に入って行ってる、というような気がしました。

 

9.Takizawa Troupe  Takizawa Kabuki Introduction , Calligraphy "Passion" , Kojo

幕が下りて、そこに過去の滝沢演舞場や滝沢歌舞伎の映像が次々に映し出され、英語のナレーションが入ります。ここで藤ヶ谷弁慶も結構な尺(というより結構なアップで)映し出されていました。ちょうど五条大橋で牛若と弁慶がすれ違うシーンですね。よかったねたぃぴちゃん!(笑)年次列ではなく、演目ごとで流れてた気がします。水芸、とか、歌舞伎、とか。大向こう(よっ滝沢!みたいな掛け声のこと)の説明なんかもここでありました。ダンスパートの説明もあって、そこで屋良さんが映っててその隣の戸塚さんがあまりにもカッコよくてひええええってなってました。その幕の向こう側、上手だけがピンスポあたって、滝様が白塗りの準備をしています。滝沢歌舞伎の説明が終わると、上手の滝様ピンスポはそのままに、書道・漢字の説明。なんの字を書くかまでナレーションが入ります。(Hoshi, The mean is "Star" 的なニュアンス。ニュアンスです)その間、舞台中央で正座し頭を下げてる北山くん。上手には薮くんが来ていた衣装をきた河合くんが立っています。薮くんは下も黒袴だったと思うんですけど、河合くんは白ズボンでしたね。そして、正座からすっと顔を上げる北山くんの凛々しいこと!そして、また半紙の上をぐるっと見て回ります。ことのほか日本よりもバックのスクリーン映像が鮮明だった気がする…?カラーだったのか…?なので双眼鏡覗かずにバックのスクリーンに映し出されるアップの北山くんをじっとみつつ、半紙の上をアリエッティしてる北山くんも盗み見つつ、みたいな贅沢な時間をすごしました。汗が半紙に滴る感じも見えてほんとにたまらなかったです。字もあまり掠れることなく、日本よりも幾分余裕が見えた気がしました。発達した筋肉のおかげかな?でも、夢という漢字はやっぱり時間がかかっていて河合くんの待機時間も長くて心の中で「ごめんね!」って謝ってました(何様)千秋楽の日、日付を確認するときの上目遣いに殺されかけ、その後すべて書き終えて前に出るとき、河合くんとがっちり目を合わせてから行ったことで死にました。最高かよ!!!私が見た漢字は「夢」「美」「星」でした。

その後、上手からオレンジ緑黒の歌舞伎カラーの幕が引っ張られて、五人のシンガポールキッズが下手から滝沢歌舞伎と書かれた番傘をくるくる回しながら登場。彼らによる口上がありました。上手から順にひとりずつ話をするんですが、英語だけどまあ意味は伝わるレベルの英文だったのでよかったです。みんな好きな食べ物だったり、将来の夢だったりを言ってたと思います。その中に後述のラササヤンで北山くんがウザがらみする男の子がいたんですが、その子は茶碗蒸しが好きだと言っていたので、私の中では茶碗蒸しボーイを名付けていました(無駄情)

 

10. Takizawa Kabuki  Autumn Dance ~"Aki no Mai" , Goemon ,Oshichi , Crane Prince & Crane Princess

まず秋の舞。日本と違うのはすのちゃんたちが白塗りしてないところ!あとの構成やダンスはそのまま一緒だったと思います。舞台に花道がない分、そこで踊ってる部分はカットされて短くなっていたのかなあ…という印象もありますが、自信はないです。そして秋の舞から幕が開いてすぐに五右衛門へ。セットはほぼほぼ日本と変わらないものの、上の段にいたJAEの方が転がりながら一段おりて、また転がりながら一段降りて、みたいな演出はなかったです。ただ単に二階立ての櫓があるだけでした。「うごーくなー」「なにを~」のやり取りの後、さくっとそのまま一階に降りた(もちろん櫓の後ろを飛び下りて)五右衛門の横に、上手に河合くん、下手に北山くんという形で登場します。もちろんすっぴん。あとの演出はほぼ一緒なんですが、花道がないので、舞台上でそのままやる感じです。梯子ののぼり順は北山くん、滝様、河合くん。北山くんが一番上手側にいます。なので我々は真横から北山くんのお尻と太ももを拝んだわけです。相変わらずぷりぷりでした。で、そのまま梯子が半回転して、北山くんが下手側になるので、日本で薮くんがやっていた五右衛門の刀を取るやつは、北山くんがやってました。そして立ったまま見得を切って後ろに倒れて捌けていきます。その後のすのちゃんたちの立ち回りもほぼ日本と一緒。岩本くんの刀投げは、冒頭にも書いた通り、二階下手のBOX席からなので相当の距離がありますが、そこは宮舘くんとの阿吽の呼吸でばっちり決まってました。五右衛門が次々に上手後方から出てくるJr.ちゃんたちを斬っていく演出も、日本では花道があるので、そこに消えて行ってましたが、花道がないので下手前方の出口から。五右衛門もそこに捌けていきます。

お七。ほぼほぼ日本と一緒です。唯一違うのは英語でお七の説明をして舞台中央でお七の人形を操ってるときにガキヒロのBGMが追加されたことかな。村治くんの三味線の代わりなのかなーという感じです。人形劇のあと、お七が出てくるんですが、その後ろの岩本くん宮舘くんの動きが春よりも断然キレキレだった気がするんですけど気のせいなのかなー?スピード感といいキレといい、格段に上がってて思わず拍手したくなるくらいでした。その後石垣くんの赤い布パタパタ@シンガポールも無事に目に焼き付けてきたので満足です。

鶴王!二胡を演奏する下手の後藤くんにピンスポがあたって、上手下手からそれぞれ山本くんと江田くんが出てくる。そして下手から出てくる河合くんと林くん。振り付けは日本と一緒。そのあと幕が開いて、鶴さんたちが登場。ひとりずつくるっと回る演出はなくて、つるみつくんももう舞台中央、鶴王の脇に構えてます。なのでかわいいかわいいつるみつくんがキラキラした木の枝を持ってくるくる回りながら鶴王様に駆け寄る演出はありませんでした。残念!!しかしつるみつが持ってる木(なのか花なのか)は枝先の葉に小さいライトがついてバージョンアップしてました(笑)鶴王を見つめるまなざしも、姫を見つめるまなざしも相変わらずめちゃくちゃ優しい。ちょっとうっとりしたような顔。白塗りしてないから余計にそんな顔してるのがわかる。河合くんが二階下手のBOX席から弓を放つときの驚き、怒りに満ちた表情も素敵だった。白塗りつるみつも好きだったけど、すっぴんつるみつもまたカッコイイ感じでした。怒りがストレートに伝わってくる表情をしてるのにあの恰好なのでそのギャップもたまらないですし。その後、下手の客席のドアから捌けていくつるみつさん。怒りに震える鶴王が覚醒し、赤い紙ふぶきを散らせながら鶴さんたちの群舞です。その途中でつるみつくんが敵勢をつれて登場し、全員で見得をきります。この辺はほぼ日本と一緒ですが、花道がないので、出入りが下手客席のドアだった気がします。(ただあんまり自信がないです。記憶違いかもしれないです…普通に舞台下手から出てた気もするし…。)その後わちゃわちゃと敵勢とやり合うなかで、林くんと対峙するつるみつくんがJr.ちゃんたちふたりに手伝ってもらってくるっと回転するんですけど背中が見えるし、黒いパンツがチラ見えするのがたまらなかったです(集中して!)そして、敵勢の大将河合くんとやり合うときの!顔が!!!!河合くんの弓をぐっと押さえながら、ぎりぎりと歯を食いしばって睨み付ける表情がたまりませんでした。かわいい恰好してるくせに男らしくて!白塗りときはただただかわいいって思ったんだけど、やっぱりすっぴんだとその辺変わってきますよね。ラスト、全員で見得を切るんですが、その時の顔も千秋楽だけは違った印象を受けました。本当に力強い目をしてて。気合がわっと伝わってくる表情でした。

 

11.Singapore Kids Opening Dance , Ue Wo Muite Arukoh "Sukiyaki" , Rasa Syange Syange , Light of Hope

シンガポールキッズによるダンス。スクリーンのバックにはシンガポールでのオーディション風景が流れます。それぞれキッズたちは赤と白を基調とした衣装。割合としては女の子のほうが多かった気がします。何人かに分かれてソロダンスをしますが、その時にはスクリーンにきっと滝様が撮ったと思われる一人一人の写真が。こういう演出を出来ちゃうところが滝様だし、ほんと素晴らしいなあと。ダンスが終わると、手拍子とともにすのちゃんたちが出てきて、上を向いて歩こうのメロディが。だいぶポップにアレンジされてましたけど。バックのスクリーンにシンガポールの夜景を背景に上を向いて歩こうを歌う滝様の映像が流れる。その映像が夜景と滝様絶対合成だなっていうクオリティなのでちょっと面白い。すのちゃんたちとキッズたちで踊ってるんだけど、岩本くんが子供に優しく微笑みかけながら踊っててまじかよ!!ってなった。ギャップありすぎる…。阿部くんはホントいいパパになりますね♡って感じだった。そして上手から北山くん登場。「上を向いて歩こう~にじんだ星を数えて~思い出す夏の日~ひとりぽっちの夜」ってところが単独パートかな。微笑みながら優しい表情で客席をゆっくり見渡しながら歌ってました。その後、曲調がいきなりヒップホップ調になるんだけど、そのときに客席にお尻を向けて、キッズを「YO!YO!」みたいな感じであおる北山くんと佐久間くん。河合くんとかもキッズとじゃれてんだけど、そんな比じゃないくらいにうざい絡みをぶちかます北山くんがどこまでも北山くんでした。佐久間くんも付き合ってくれてありがとう。舘様だったらしてくれてないだろうなあって思ってた(笑)そして!問題の!ラササヤン!!これ、シンガポール限定にするのがもったいないくらいキュートでプリティな北山くんが拝めるんですよ!!!!!ラササヤンというのはシンガポールマレー半島の童謡みたいなものらしく、みんな聴き馴染みのあるものみたいですね。

www.youtube.com

ラサ サヤン ヘイ ラサ サヤン サヤン ヘイ
ヘイ リハ ノナ ジャウ ラサ サヤン サヤン ヘイ

っていうのがサビみたいなもので何度も繰り返されるんですが、「ラササヤン」部分で頭の横で人差し指を立ててくるくる回すんですね。で、「ヘイ」の部分でそれを前に出す。それを二回繰り返して、二行目の「ヘイ」のところで両手を横に出して\(^o^)/みたいな感じにポーズを決めて手拍子にながれるんですが、そこの!!!!!!北山くんが!!!!!!!!!!!小首をかしげるんですよ!!!こてんって首を!!!!もうすぐ30歳のくせになにやってんだ、って、このあとあの冷酷な景時さまやんだろ?おいおい、って頭を抱えましたよ…素でかわいいのやめて欲しい。そして、前述の茶碗蒸しボーイにやたらと絡む北山くん。後ろから両手を持ってぶんぶん振るんで、茶碗蒸しボーイはうんざり顔でなすがままになってるんです。きっと自分で踊りたいのに!(笑)そして滝様が手品を披露するところで、キッズと共に座って待機するんですが、その時もちょっかい出すんですよね。でも一切相手にされてない。ホントに相手にされて無くて笑っちゃうくらい。横からぐいって顔を覗き込んでもシカトかまされる北山くんかわいすぎて…。でもまあそんなことじゃ落ち込まない北山くんは、滝様の手品にこれまたうざったい感じでリアクションします。牛乳がなくなっちゃう手品では「うぇあーいずみるく!?」と目を真ん丸にして驚きます。(みるく、の発音がやら良い)そして衣装の早替えには頭を抱えて「おーまいがー!!!」「よっ滝沢!」とあおったり…まあカワイイ。このおじさんウザカワイイ。…話が脱線しましたが、この曲で客席降りがあって、すのちゃんたちが前方、ぜいまどちゃんたちが後方でしたね。お客さんとハイタッチしたり手を振ったりでまさかの歌舞伎でファンサ天国。石垣くんが楽しそうに客席でラッサッサーしてて私はよかったね、と母のような気持ちでした。千秋楽では、この曲が始まると同時に観客全員が自然な流れで立ち上がって、全員でラササヤンを踊るというなんとも楽しい光景が広がっていました。めっちゃ楽しかった。前の席のアラブ系の女性もノリノリでフリをやってて、ああ歌と踊りは国境を軽く超えるんだなあと感動してました。そして、パンフレットでは ここで「Light of Hope」てなってるけど私にはその記憶がすっぽりありません…ラササヤンみったんの破壊力のせいだと思われます…。

 

12.Projection Mapping Performance

いわゆる日本版のShadow Danceです。阿部くん渡辺くん宮舘くん、あとぜいちゃんたちの。千秋楽後に合流した現地の方の感想を聞いていても、この演目のことをおっしゃってたんで、やっぱり成功だったんだなあと。わかりやすいコントラストと、それに沿った振り付け、なおかつ漢字を交えての演出なので海外ではハマるだろうなあとは思っていたんですが。日本と同じ構成、尺だったと思います。そしてセンターで踊る渡辺くん好きだなあって思ってました。ちょっと力の抜けた感じが好きだなあと。

 

13.Yoshitsune (Sword Fight)

新橋との変更点。

・則蔵と十兵衛なし。

・舞台セットが違う。左右対称、三段くらいの構造。センターにはマット(舞台後方の一番高いステージから飛び降りる用)、その左右に小さな池。シンプルな構造。

義経が菊の花をたむけて、弁慶、三郎と共に手を合わせる演出

義経が三郎に小刀を渡すシーン追加

・下に沈んでいたオケピから頼朝軍登場

義経がたむけた菊の花を景時が踏みつけながら刀を抜く演出

あとはばあーっと殺陣が始まるんですが、セットの構造が単純なので目で追いやすかったです。あと、薮くんの演じた三郎よりも、今回の河合くんの三郎のほうがストーリー性を持っていた気がします。義経に小刀を渡されても、しばらく使わず、生身で戦う。敵方の刀を奪い、それを投げつけて相手を斬るという大技をかましつつ、脇に差した小刀はそのまま。自分が何度も斬られてようやく小刀を抜いて、一番高いステージまで上がっていって、敵に追い詰められながら、舞台中央の一番高いところで斬られる。倒れて、ぐっと敵に蹴られて下に落ちてしまう三郎。その時、弁慶も追いつめられていて、敵に囲まれて絶体絶命のピンチ。敵の刀が振り下ろされて、危ない!というときにひん死の三郎が最後の力を振り絞って弁慶を守る。そしてそのまま息絶える三郎。死に方は薮三郎のほうがだいぶ派手でした(笑)そして息つく間もなく景時が下手から現れて、弁慶とやり合う。奥から義経が出てきて、それを確認してからもう一度弁慶を斬りつけて、上手に去って行く景時。義経はそれを追う。弁慶は敵方に囲まれて一気に全員に斬られる。その時に赤いライトと水しぶきがバッと上がって血しぶきのようになる舞台演出あり。そして残すは景時と義経の一騎打ち。手下たちに義経を襲わせて、それを上手の2段目くらいの高さから見下ろす景時。舞台中央で半裸になり髪を下ろした義経が次々に敵を斬っていく。雨の中、それをじっとみつめながら階段をおり、舞台下手に歩く景時。義経は敵を斬りながらも、じっと景時を睨んでいて、その時のふたりの間合いが本当にぴりぴりとしていて息を呑みました。その間合いを保ったまま、じりじりと敵を倒しながら景時との距離を詰めていく義経。舞台の一番高いステージで刀をついに交えたふたりは、そこから同時に飛び降ります。そして最後の斬り合い。お互い同じくらい相手に傷を負わせるんですけど、本当に迫力満点というか。日本版とはまったく違う殺陣でした。お互いの刀が脇に刺さった状態でぐいっと刀をもうひと押しする演技と表情が本当に素晴らしかったです。08の景時と義経の斬り合いは、よく見てみると景時のほうが押されてるんですよね。終始義経優勢で、景時は傷を与えることもできずに斬られて死んでいくんですが、今回は同等の力でやり合っている感じがしました。でも最後は斬られる景時。死にざまも素晴らしかったです。そしてまた現れた敵勢を次々に切り倒していく義経、というかたちで幕が下ります。

日本版ももちろんよかったんですが、菊の花を踏みつける演出とか、より景時をヒールに仕立て上げたのが良かったのかなと思います。勧善懲悪がはっきりと見えてわかりやすかったし、やっぱり舞台セットの構造が単純で見やすかったのも良かったです。日本版は則蔵十兵衛と三郎、三郎と弁慶、弁慶と義経というような仲間を思うという部分の演出がいくつかありましたが、シンガポール版にはそこがありませんでした。完全に正義と悪の一騎打ちに終始し、リアルな殺陣がメインだったと感じました。私は2015年でいうならシンガポール版の義経のほうが好きですね!迫力がすごくて!

 

14. WITH LOVE

Jr.はひとりひとり名前を呼ばれて、バックスクリーンにも名前が表示されます。千秋楽はここで名前が呼ばれる度に歓声が上がって素晴らしかったです。鳥肌が立ちました。そして、滝様が登場し、「Thank you for coming. Last Song "With Love"」的なことを言って、イントロが流れてきます。登場と共にバックに流れる写真は日本版とは異なるもの。パンフレットに載ってる個人写真と同様でした。そして最後河合くんと北山くん。滝様との三人で映っているショットはいわゆるちゅー顔みたいな感じでめっちゃかわいかったです。河合くんの衣装は薮くんのイメージがあるので若干丈が余ってないかな?大丈夫かな?って思ったけどまあ余計なお世話ですよね。そして、ラララ~のところから滝様がフライング。その前に持ってるマイクを北山くんに渡して、北山くんがそれをすっとジャケット脇のポケットにしまう。その間にフッキングする河合くん。この流れ作業がほんとプロでうぉおおとなりました。そして、滝様のフライングをじっとみつめる北山くんと河合くん。雪の舞う中のフライングはホントにきれいでした。そして千秋楽はホントにふたりともぐっとくる表情をしてまして。

もうどうしようもなく泣けてしまって、こっから先はあまり記憶にないです。いろんなことを考えてしまって。でも本当にこの場所に北山くんが立ててよかったなあ、と。そしてそれを見ることができてよかったなあ、と。ひたすら滝様ありがとう!!って思いながら拍手をしていました。

千秋楽では、カーテンコールが一回ありました。鳴りやまない拍手に、本当に嬉しそうな滝様とそれを見てほほえましそうに笑う北山くんと河合くんがいました。無邪気にはしゃぐ滝様につられてジャンプしちゃう北山くんはいつもの北山くんで、あーほんとにこの人は悲しそうな顔ひとつ見せないなあと思いながら見てました。でもそれは滝様がいるからなのかもしれないなあと、今となっては思います。滝様も、同様に、終わりを迎えたことに関してひとつもネガティブな感情は見えなくて、それはきっと次のものを考えているからなんだろうなと思いました。そんな背中を追っていたら、そしてその隣に立つことを許されたら、北山くんも悲しむ暇なんてないだろうなあと思いました。

 

以上です!15000字オーバー!(笑)Twitterのレポはやはりこまごまとしていて流れがつかめないと思うので、一通りの流れをくんだレポを書きたかったのですがここまで長くなるとは思いませんでした(笑)少しでも行った気になっていただけたら嬉しいです!ここまで読んでくださってありがとうございました!